子供のお口の健康を考えたママ・パパのための教室
子供が健康に育って欲しいというのは親の願いですが、育児が難しい時代と言われ、悩みはつきません。
でも、相談する相手が分からなかったり、色々な情報がありすぎて、どうしたら良いのか不安になりませんか。
そこで、唐井歯科医院では、毎日の育児に少しでも役に立てるような、歯科から考える育児教室を開催することにしました。
教室をきっかけに、少しでも育児が楽になったり、悩みを共有して、サポートし合える場所を作っていきたいと思います。
どんな内容の子育て教室
○希望により随時開催します。
○診察時の対応も可能ですので、お電話でもホームページからでも、お気軽にお問い合わせください。
○曜日、時間:要相談
○場所:唐井歯科医院、またはオンライン
○対象:妊娠中から小学生ぐらいのお子様がいるママ・パパ
○参加費:無料 診察が必要な場合は、保険診療の範囲内。
○教室内容;
なぜ育児に歯科が大事なのか・歯科医からの離乳食の提案・なぜ歯ブラシを嫌がるのか・指しゃぶりはいつまで?・フッ素は必要?・将来の歯並びが気になる…など
お問い合わせは、お問い合わせフォームまで
テーマ
•食事
•歯ブラシ
•虫歯の原因
•フッ素
•おしゃぶり
•歯並び
•口を育てるために
食事
〇 姿勢
少し前傾で、ぐらつかないようにします。
足が着くと、咬む力や、咬む回数が増えます。
足が着かないと、背中が曲がり、姿勢や歯並びが悪くなる原因になります。
〇 スプーンの使い方
正面から、食べ物を見させて、上唇に触れて、子供が食べに来るのを待ちましょう。
〇 授乳中や離乳食の時期に、ジュースやお菓子などが増えてくると、母乳やプラーク、食べかすが口の中にたまり、虫歯のリスクが上がります。
歯ブラシを嫌がる原因
1.寝転ぶと視界が90°変わって、不安になります。
一緒にごろりと寝転ぶ練習からしましょう。
人形などを使い、歯磨き遊びもしてみましょう。
2.口は敏感です。
指で口の周りを触ったり、口の中に指を入れるような練習をしましょう。
下の奥歯の方が鈍感なので、奥歯から始めると練習しやすいです。
3.親が必死
毎日親がヘトヘトになるまで、完璧に歯磨きしなくても大丈夫。
3歳ぐらいから仕上げ磨きができるようになればOKです。
仕上げ磨きをする時は、フロスも使ってみて下さい。
虫歯の原因
1.お菓子、ジュースの回数
2.保育者
3.出生順位
4.フッ素塗布回数
原因として影響が低い
・歯ブラシの回数
・哺乳瓶使用期間
・断乳、卒乳時期
フッ素
むし歯予防の3つの作用
〇 再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進します。
〇 歯質強化
歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。
〇 細菌の酸産生抑制
歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中に潜んでいるむし歯原因菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。(効果がない菌もいます)
歯磨き粉の効果的な使用の3つのポイント
① 適正な使用量
6ヶ月~2歳:3㎜
3~5歳:5㎜以下
6~14歳:1㎝程度
15歳以上:2㎝程度
②歯磨き後、 うがいは1回(5秒ほど)少量(15ml)でする。
③虫歯リスクの高い方は、毎食後の歯磨きに加え、 就寝前のジェルや洗口液がおすすめです
キシリトールについて
〇 虫歯予防効果が実証されている天然甘味料です。
むし歯予防のために、キシリトールが50%以上配合されているガムまたはタブレット5~10gを毎食後に摂取します。
〇 ミュータンス菌(虫歯菌)の増殖やプラークの形成を部分的に抑えます。
ミュータンス菌は糖分を分解して酸を作り出し、これがむし歯のもとになりますが、キシリトールはミュータンス菌に分解されず酸産生の原料になりません。
〇 キシリトールはカルシウムと結合して、歯の修復(再石灰化)を促します。
※キシリトール配合であっても砂糖や水飴など糖類が含まれていることがあるので注意が必要です。またプラーク自体を取り除くわけではありませんので、毎日のブラッシングは必須です。
指しゃぶり
・気持ちが楽になる、呼吸がしやすくなるなど、色々な報告や意見があります。
・小児歯科学会のガイドラインでは4歳ぐらいまでにやめた方がよいとあります。
・子供がやめようと思わないと、やめさせる事は難しいですが、他の楽しみが増えると自然となくなることが多いです。
・長く続くと、歯並びへの影響もありますが、低年齢の指しゃぶりは問題ありません。
歯並び
〇唇、頬、舌などの口の周囲の機能や姿勢、ストレスの影響を受けやすく、年齢、体調、生活の変化とともに変化していきます。
〇 歯並びが悪くなる原因
・鼻づまり
・口が開いている
・姿勢が悪い
・食事中、足が着かない
・あまり咬まないまま、お茶や水で流し込む
・運動が少ない
・遺伝や骨格など
〇 歯並びを治療するためには、歯科だけでなく、耳鼻科や他科との連携が必要になる場合もあります。
口を育てるとは
なぜ幼児の口腔機能が低下しているの?
・食事内容の変化
・家族構造、家庭の内容の変化
・移動における歩行量の変化
・子供の遊びの変化
・母親の体の変化
・子供が育つ中での意思疎通の変化
口を育てる=健康な体と心を育てる
食事などの口腔機能は言葉と同じように、習得する必要があり、小児期に良好な口腔機能が獲得することが、一生の幸せにもつながると考えます。
また、成長発達を順番にたどり、骨格を形成し、十分に全身を使って動くことは、良好な姿勢、呼吸、口腔機能を獲得するために重要であると考えます。